supported by Mistletoe Music School
果てしなく続くジャズ習得への道。練習時間が圧倒的に足りないと自覚しながらも、なんとか習得出来れば!と悩み励んでいる方のお力になれるよう、 練習をどのように進めるか!何を考えて演奏を組み立てるか?に重点を置いています。アイデア満載の音楽講座。1歩上の演奏を目指す方を応援します!

■ダイアトニック
Homeジャズギター入門>初級理論/ダイアトニック


メジャースケールのそれぞれの音から3度重ねをして4声のコードを作りましょう。
こうして出来た7つのコードの総称をダイアトニック・コード(Diatonic Chord)と呼びます。
Cメジャースケール(ドレミファソラシド)で作ってみましょう。  
順にCM7・Dm7・Em7・FM7・G7・Am7・Bm7♭5


重ねていく音は必ずメジャースケール内の音を使用します。
キーがGになれば全てのF音に#が付きます。

順にGM7・Am7・Bm7・CM7・D7・Em7・F#m7♭5


ここで、上記2つのダイアトニック・スケールの類似している部分に着目します。
メジャースケールの1つ目のコードはM7、2つ目はm7、3つ目もm7、4つ目はM7・・・と、
ルートは違うけれど、全て同じコードタイプになっています。

TM7、Um7、Vm7、WM7、X7、Ym7、Zm7♭5

と記憶しましょう。


例えば、D♭のダイアトニックコード・・・・難しいですよね。
D♭キーはフラットが5個付きます(シ・ミ・ラ・レ・ソ)
なので、DEFGABCと順に並べたところに、まずはフラットをつけましょう。
D♭・E♭・F・G♭・A♭・B♭・C
あとは、順番にコードを置くだけでD♭キーのダイアトニックが完成します。

D♭M7(TM7)
E♭m7(Um7)
Fm7(Vm7)
G♭M7(WM7)
A♭7(X7)
B♭m7(Ym7)
Cm7♭5(Zm7♭5)

2、3回自分で適当にキーを決めてダイアトニックコードを作ってみてください。
試すことが1番です。しっかり理解出来ますし、分からなければ、どこが分からないのかが分かります。


●次にダイアトニック・スケール
これは簡単です。ドレミファソラシドのそれぞれの音から音階を始めれば良いのです。
スケールの項でも説明しましたが、
1オクターブ内の全音と半音の配列順序によって音階には名前が決まっています。
レから始まれば当然、全音と半音の順序がズレるため名前が変わってきます。
Cのキーで見ると?全音と半音の順序音階の名前
第1音からCDEFGAB全全半 全全全半Ionian(イオニアン)
第2音からDEFGABC全半全 全全半全Dorian(ドリアン)
第3音からEFGABCD半全全 全半全全Phrygian(フリジアン)
第4音からFGABCDE全全全 半全全半Lydian(リディアン)
第5音からGABCDEF全全半 全全半全Mixo-lydian(ミクソリディアン)
第6音からABCDEFG全半全 全半全全Aeorian(エオリアン)
第7音からBCDEFGA半全全 半全全全Locrian(ロクリアン)




■ツーファイブとドミナント・モーション
Homeジャズギター入門>初級理論/ツーファイブとドミナント・モーション


●ツーファイブ
ジャズの話の中でツーファイブって言葉をよく使ってますが、そもそもツーファイブって何なの?
今更聞けないツーファイブですが、ようは、
前項ダイアトニック・コードの2番目のコードから5番目のコードへ進行することです。

Cのキーで言えば、Dm7−G7
Gのキーで言えば、Am7−D7となります。

思いっきり簡潔にまとめてしまうと、
ツーファイブとはm7から(もしくはm7♭5)から7thコードへ進むこと。
そのなかでもルートが4度上もしくは5度下に進行していれば、ツーファイブになります。

なので、Cm7−C#7はルートが4度上に進行していないのでツーファイブではありません。
Cm7−F7はツーファイブです。
Cm7♭5−F7もツーファイブです。




●ドミナント・モーション
ドミナント・モーションはようはX7−IもしくはImなのですが、
成立するには2つの条件があります。
ドミナント・モーションはこの2つ条件を満たさなければなりません。
●ルートが4度上もしくは5度下に進行していること。
これはツーファイブの動きと同様です。

●トライトーンが反行で解決されること
トライトーン(三全音)とは全音3つ分の音程、つまりは減5度音程です。
7thコードは、必ずこの不協和な減5度音程を持っています。
この減5度音程の一方が上がり、他方が下がる(もしくは一方が下がり、他方が上がる)ことにより、
解決されるホッとした流れが出来上がります。

●この2つが同時に起こりドミナント・モーションとなります。




■循環進行と逆循環進行
Homeジャズギター入門>初級理論/循環進行と逆循環進行


●循環進行 

〜TM7  |     |Um7  |X7  ‖
〜CM7  |     |Dm7  |G7  ‖

       ↓
       ↓
      
〜TM7  |Ym7  |Um7  |X7  ‖
〜CM7  |Am7  |Dm7  |G7  ‖

この進行はツーファイブ進行に、トニックの代理であるAm7を置くことで
Am7−Dm7間のルートの動きが4度上への進行となり、コード進行をスムーズにさせる効果があります。
実際には曲の最終コードから、頭に戻る箇所で多く見られます。

〜Dm7  |G7  |C       |        ‖C
           ↑本来はこのコードで終わり    ↑曲の頭のコード
〜Dm7  |G7  |C  Am7  |Dm7  G7 ‖C
            スムーズに次のコードへ連結


このTM7−Ym7−Um7−X7の進行を循環進行と呼びます。
実際にはYm7をY7としたり、TM7をVm7にしたりと循環進行にもヴァリエーションが存在します。




●逆循環進行 
上記、循環進行をUm7から始めたコード進行を逆循環進行と呼びます。
〜Um7  |X7  |TM7  |Ym7  ‖
〜Dm7  |G7  |CM7  |Am7  ‖

逆循環進行の場合もヴァリエーションは豊富に存在します。


管理人ホームページ  ご意見・ご要望はこちらから ギター教室のご案内

copyright(c)abc method cycle of jazz 2004- All Rights Reserved