ギターを持ちながらコピーするのは、 ギターのサウンドが一番採りやすいですが、 是非、他の楽器のコピーをすることもお勧めします。 楽器にはそれぞれ特徴があります。 音域にしてもそうですし、フレーズにしても 楽器により演奏し易いフレーズというものが存在します。 また、管楽器やピアノの演奏を採り練習することで ギターの可能性を更に引き出すことが可能です。 通常、ギタリストでは考えもつかないアイデアが そこに眠っていたりします。 楽器の特異性を理解することで、 今後別の楽器と演奏する機会に恵まれたときに 巧く対応できるようになります。 私はピアノのフレーズをよくコピーしました。 |
さて、今回は和音をコピーしてみましょう。 和音を取ることは色々な情報を頭の中でまとめています。 たとえば・・・・ 1、その人の個性 2、コード進行 3、指の限界 といった事を考えながら取り始めます。 勿論最初からそんな事は分からないかも知れません。 そして分からない以上に、 和音を取るのが困難に感じるかもしれません。 しかし、和音もコツコツと採っているうちに だんだんと採り易くなってくるはずです。 1、はジョーパスやウェスだったら、 ブロックコードの中でも分かり易いものが多いですし、 ジムホール、エドビッカートなどは4度堆積が多いと思います。 2、はコード進行が分かれば(予想できれば) コードも限定されてきます。 3、は明らかに弾けないものありえないということ。 例えば、6弦1フレットの音が出てて 1弦11フレットが押さえられるはずありません。 なんらかのトリックを除けばですが・・・。 とにかくチャレンジすることが、上達の道です。 コツとしては、一番高い音を採って、次に一番低い音を採る。 後は、内声で1音でも採れれば選択肢が限定されます。 色々な指のフォームを試して合っているコードを探してみてくだい。 |
「そもそもトライアドとは何なんでしょう?」 一般的にトライアドと呼ばれるものは ○△、○m△、○△+、○△゜の4種類です。 しかしトライアドとは3和音のことです。 3和音はまだまだ存在します。今回はそのうちの幾つかをご紹介します。 1、sus2トライアド=R+2度+5度の音程。 例〜C+D+G 2、sus4トライアド=R+4度+5度の音程。 例〜C+F+G 3、sus2&4トライアド=2度+4度+5度の音程。 例〜D+F+G(ベース=C音) 4、密集された音群=短2度の音程を含む3音コード。 例〜C+D+E♭ などなど、一言でトライアドと言っても奥が深いものです。 これらを完全に把握してソロを繋げたら、 とってもスリリングですよ。 一度、頭で考えたものを譜面に書いてみると そのテンション感を理解していただけると思います。 |
トライアドの使用方法では、 コード進行にスムーズな流れを持たせる方法として 3度や5度をベースにするとお話しました。 ここでは、あるベースの音の上にあるトライアド (アッパーストラクチャートライアド)の 可能性を考えてみましょう。 難しいですが、考えれば分かることです。 例えばCM7を例にあげましょう。 CM7の構成音はC,E,G,Bですね。 ベース音と上のコードトーンを分けるとベース音Cに対して、 (E−△)E+G+Bが入っています。 つまりCM7はE−△/Cと考えられます。 同様の作業をCM7(9)でやってみましょう。 構成音はC+E+G+B+Dですね、 ではベース音Cと上の音を分けて考えて見ましょう。 E−△(E+G+B)は勿論G△(G+B+D)もあります。 更によく見るとトライアドではなく E−7(E+G+B+D)にもなっています。 これがアッパーストラクチャー・トライアドの考え方です。 あらゆるトライアドを同じベース音の上に乗せて コードネームを考えてみると意外な発見がありますよ。 |
ジャズの演奏においてCとかA−とか記譜されていても 特別な記述(△)がない限り 通常は7thの音まで出すことが重要です。 しかし、ECMレーベルを代表とする表情に富んだ音楽においては トライアドの使用はとても大切です。 たとえば、私のHPのトップページの音楽 「尾鷲からの贈り物」でのコード進行は GM7→D7→E−7 というコード進行で始まりますが、 演奏の細かい部分を見ると次のようになります。 Gadd9th→D△/F#→E−7(9) このように、私はスムーズなベースの流れを持たせる為に 和音をあえてトライアドの形にして ベースをそのトライアドの3度もしくは5度に持ってきます。 このようなベースの流れを意識した進行は 非常に強いカラーを持たせることが出来ますし、 ジャズに限らず、ポップスや ヒーリング・ミュージック的なものにも効果的です。 |
数年前から、変拍子のリズムは NYを始めとするハイレベルな演奏を行う場所では 注目を集めています。 拍子には4分の3拍子、4分の5拍子、 4分の7拍子、8分の6拍子・・・ ややこしいものを考えればいくらでも出てきますが、 ここで言う奇数リズムとは 単音によるソロフレーズの奇数リズムです。 奇数リズムは時として非常にジャズらしさを感じます。 1拍半、3連符、5連符、2拍3連 これらのリズムがソロに自然に組み込まれるようになると、 そのソロはとてもスリリングに聴こえるでしょう。 「だからどうなんだ?」「どう演奏するんだ?」 と思うかも知れません。 その演奏方法を説明することが大切だとは思いません。 重要なことはもう書いてある通り、 奇数リズムがソロをスリリングにさせると。 つまり・・・ テンション感を出そうとする時の1つの手法 だと考えておくべきです。 まぁ、そうは言っても演奏の仕方は知りたいことだと思いますので1つ。 偶数の音で構成された音内 (例えば、コードトーンやディミニッシュなど)を 奇数リズムで演奏するのは非常に格好良いです。 |
先日、ある知り合いから 素晴らしい心のトレーニング方法を聞きました。 それは即興演奏を始める第一歩に相応しいものでした。 それは、もうサティの世界です。 コード進行はCM7→FM7→CM7→FM7 そうこのコード進行に秘密が隠されているようです。 永遠と続くコード進行にどこか 時が止まっているような静けさがあります。 このコード進行の上では白鍵全ての音が許され、 心を大切に演奏を続けると 多くのひらめきを受け取ることが出来ます。 是非一度試して見て下さい。 |
さて、では実際にクリスタルトーンと 私が呼んでいるものの幾つかをご紹介します。 まずは音の流れによりコードトーンよりも強い輝きを持つもの G7→Cという進行があったとします。 この際の解決というのはコードトーンに行くのですが、 コードトーンより更に素敵な輝きを持つのが 9th解決と呼ばれる方法です。 G7上において、E♭からBへと下がった後、 解決する場合このBの音はCのコードトーンよりも Cの9thであるDに行きたがります。 この9thは他の解決の流れより一層際立って聴こえます。 この9th解決で9thの音をコードトーンより 輝きを持たせる手法には 幾つかの決まった流れがあるように思われます。 例えば、G7のRootであるGの音に向かって 下降して(どんな下降の仕方でも構いません) Cに解決する部分でG→Dと上がる。 つまり5度上がって解決する際に9thの音にする といった論理を組み立てるわけです。 普通に弾いたら9thは コレといって解決させる意味のない輝きしか出せないでしょう。 でも弾き方次第で流れの中で輝きを持たせることが出来るのです。 色々研究してみてはいかがでしょうか? 曲のメロディに対するクリスタルトーン マイナーの曲において ナチュラル13thという音ほど個性を持った音は少ないです。 この癖のあるナチュラル13thがどの程度の色を持っているか Joe Hendersonの「Recoder Me」を聴いてみて下さい。 このカラーを覚えてしまえば、 欲しいときにこのサウンドをいつでも出せます。 しかし、これはマイナーのトーナリティーに とらわれている時間が長いほど有効なようで、 UーXに組み込むことは難しいと思います。 この他にも色々とありますので研究してみてはどうでしょうか? ○ー7♭5上のナチュラル9th ○M7上の#5や#11 ○7上のM7 などなどユニークで強烈なカラーを出せるように 練習するのも楽しいですね。 |
クリスタルトーンって何? きっと誰も聞いたことがないでしょう。 それもそのはず、私が勝手にそう呼んでいるからです。(^ー^) さて、私は 希少価値の高い音をクリスタルトーンと呼んでいます。 さて、希少価値の高い音とはいったい何でしょう? コードトーンでもテンションでもない。外れた音です。 その外れた音の中に時と場合により、 コードトーンやテンションよりも はるかに輝きを持った音があります。 何故、その音が突然輝きを持つのか? それは、曲の持つ雰囲気やコード進行、 他のメロディ部分との兼ね合い、 音の繋がり、私の耳の不具合(笑) などなど、色々な条件が重なりあって出てきます。 理論上は使ってはいけないと書かれていても、 その存在感はコードトーンをも超える場合があります。 このような、音楽的な部分を面倒臭いと感じる人は 音楽の楽しみを1つ減らすことになるのではないでしょうか? 理論なんて確立されているようで、 あいまいな部分が多いものです。 というのは、理論に「この音は使って良い!」と書いてしまったら 読者はどこでも使用していいんだ!と思います。 ですが、音楽とはそれほど単純なものではないと思います。 |
今回はリズムをどこで感じているのか を書きたいと思います。 まず、表面的には足が動いていたり頭が動いていたり、 肩から腰まで動いていたりと様々です。 私は耳から入ってきて、 喉の奥の方でカウントを取っているような気がします。 今回書こうと思ったのは表面的な部分ではありません。 カウントは必ず頭拍で取る ということです。 これには異論が沢山出るかも知れませんね(汗) あくまで私はこう思っているということです。 勉強を始めた初期の段階では、 2拍4拍にだけメトロノームを鳴らしていました。 これは非常に有効な方法でした。 特にリズムを刻む練習をするときはとても重要な練習方法です。 しかし、実際の演奏では 私は頭拍(1・3拍)でカウントをしています。 また8分音符を感じる時は (1・2・3・4拍)を感じています。 何故こうしているのか?というと。 もともとバックビートというのは 体の中で強烈に感じるものだからです。 黒人さんが歩いているところを見るとよく分かります。 1歩足を出すのを頭拍だと考えると、 肩から腰のあたりで足を追うように裏拍を感じているようです。 足を出しては肩が裏拍を取って、 また足が出る・・・ このいつでもバックビートを感じている状態が理想だと思いました。 実際にこうやって歩くと 妙に偉そうですが(^^;) 少し意識してみてはいかがでしょうか? その為、 私はカウントを取る際も頭拍で足を踏んだり、うなずいたりしています。 |
今回のお題はとっても簡単。 ストラップについてです。 立って演奏する時にはストラップは必需品ですが、 私は座って弾く時も常にストラップを付けています。 しかし、私もロックを演奏していた頃があったのですが、 腰より下までギターを下げていました。 あの状態を座った状態で作るのは大変です(笑) 私の基本的な考え方は 立っている時も座っている時も ギターが同じ状態(高さ)になるのが理想だということ。 高さが変われば当然弾き易くも弾きにくくもなりますからね。 私の場合、座っている状態だと少し上に上がり過ぎるので、 足の上には置かずに斜めに鞄をかけるようにギターをかけています。 足は大抵組んでます。はい。 このお題についてはそれほど書くことはないのですが、 立って弾けないなんて人もいると思うので書いてみました。 クラシックギターじゃないんですから、 特に決まったフォームはありません。 また、ずっと同じフォームじゃなくても 後から練習すれば変えられますので 気にせず格好良いと思うフォームで頑張りましょう。 あとは肩パットの付いているモノが良いです。 1ステージの演奏でさえ肩こりますから。 レスポールを弾いている人は気合でしょう。激重ですからね。 |
ツェッペリンの「天国への階段」のイントロをご存知でしょうか? Rootが半音ずつ下降していき、 とても素晴らしい哀愁漂うメロディを奏でています。 クリシェというのは、 コード内の声部が半音で進行することによって コードのサウンドを装飾する1つの方法です。 クリシェにより、次のコードへの移行が より自然に感じられる場合も結構多いです。 5度が変化する場合 5→#5→6→#5→5 5度の音を変化させる場合は大抵、トライアドの形を取ります。 例えば、C△、C△+、C6、C△+、C△のような感じになります。 これは私の大好きなスタンダード・ソング 「In the wee small hours of the morning」の出だしのコード進行です。 Rootが変化する場合 R→7→♭7→6→(#5→5) Rootのクリシェの大半はベースラインに使用されます。 前述の「天国への階段」もそうですし、 スタンダードソング「MY FUNNY VALENTINE」なんかもそうですね。 また少し違った形として、UーX進行にも応用することができます。 Uー、UーM7、Uー7、X7といった具合です。 「Body and Soul」の出だしのコード進行を例にあげてみましょう。 E♭ー7、B♭7、E♭ー7、A♭7、D♭M7 このコード進行は元々下記のようになっていました。 E♭ー、E♭ーM7、E♭ー7、E♭ー6 このようなクリシェのラインは Body and Soulのように○7コードを入れた形で演奏可能です。 「My funny Valentine」ではC−7、G7、C−7、F7〜 ソロは○7コードが入ることにより少し変わった形にできますね。 |
すごい題ですね・・・なんだか難しそうです。 でも心配は要りません。 よく言うDrop2とかDrop3と呼ばれるものです。 4Way Close Voicingというのは、 最も一般的というかシンプルに考えて下さい。 ある音から「団子状」に積んでいったものです。 例えばCM7であればC+E+G+B A−7であればA+C+E+Gといった感じです。 さて、OPENとは・・・・ 特定の声部を1オクターブ下げる機械的な作業をすること によって出来上がるコードです。 種類は3種類・・・ Drop2、Drop3、Drop2&4があります。 Drop2 4way closeの上から2声目を1オクターブ下げます。 つまり5度の音ですね。 もし、コード自体にテンションを加えるときはOPEN化させた後、 テンションを加えましょう。 ギターという楽器はOPENコードは とても使いやすいので勉強になりますよ。 Drop3 4way closeの上から3番目(3度の音)を1オクターブ下げます。 Drop3では上2声に 3度のハモリが保たれている状態が好ましいとされています。 Drop2&4 上から4番目(Root)だけでは順番が変わらないため、 上から2声目も1オクターブ下げる。 最もギターらしいですね。 ただ、和音としては音域がとても広いので 速いコードソロには向かないかも知れません。 |
初心者の方はとにかく左手も右手も見ていないと 押さえられない&弦に当たらない状態だと思います。 まずは右手を見ないで弾ける練習をしましょう。 Cを基点にC→E→C→F→C→G→C→A→C→B→C→C (オクターブ上)→D→C→E・・・ と弦を跳ぶ練習をしましょう。 慣れてきたら今度は高い音を基点としてやってみましょう。 弦の間隔を知ることが大事です。 最初は違う弦を弾いてしまうかもしれません。でも、 1、右手は見ない。 2、しっかりとハジくことに意識を向けましょう。 さて、演奏が高度になると左手を見なければ、 ポジションチェンジでミスを犯してしまうことがあります。 しかし私は、目を閉じて指を見ていない状態がとても好きです。 好き嫌いの問題ではないのですが、 そう思う理由がありまして、 まず、五感の一つを絶つことで聴覚が鋭くなる気がします。 そして、想像するという機能が 目を開けている時よりも長く維持出来るように思えます。 まぁ、間違った音を出すわけにもいかないので 程々にといったところですが。 |
クラシック・ギタリストは 爪の保護にはとても神経を使うことでしょう。 それはクラシックではない私達でも同じ事です。 まずは左手・・・ とくに長さは気にしませんが、 指板に当たるようであればカットした方がいいでしょう。 左手に関しては、長過ぎなければ問題はないと思われます。 たまにささくれを取った後、弦を押さえると痛いことがあります。 まぁ、それでも大した問題にはなりません。 そして右手・・・ これには好みがあるかもしれません。 というのも、 タック・アンドレスなんかは深爪でも強くハッキリした音を出します。 あれは訓練のたまものかも知れませんね。 私は手の平側から指を見た時に、 爪が1ミリ程度見える状態が好きです。 ライブ前日などは爪には本当に神経を使います。 引っかかるのは問題外ですが、 長すぎて爪に力が入れにくかったり、 細いサウンドになるのは避けたいと考えています。 理想的な爪の形は とても美しいとは言えない形になります。 指を伸ばした状態で甲側から見ると、 弦に当たる爪の左半分は見事に斜めにカットされていますが、 右側部分は普通に爪が伸びた状態です。 しかし、この状態が一番力が入れ易いです。 |
楽器の中でギターという楽器は 音にならない音を弾く珍しい楽器です。 これはギターがリズム楽器としての役割も 持っている所以とも言えます。 音にならない音 それはミュートされた音のことです カッティングと呼ばれる技術は ファンク音楽だけでなく、ロックやブルース、 またフュージョンにまで幅広く演奏されます。 勿論、アレンジ次第ではジャズでも可能でしょう。 故タルファーロウは ピアノ+ギター+ベースというトリオを好んで演奏していましたが、 彼はそのトリオでパーカッション的な役割を果たしていました。 2拍4拍にアクセントを付けた 「チッ・チャカ・チッ・チャカ」という演奏は 聴いていて非常に気持ちの良いものでした。 さて、ゴースト・ノートとは 音よりもリズムを重視した音のことでジャズではよく演奏されます。 ゴースト・ノートを入れることにより、 音がとてもグルーブを持ったサウンドとして響きます。 具体的な例をあげると・・・ 4分音符でC→B→B♭→Aと下がるより 8分音符でC→(A)→B→(G)→B♭→(G♭)→A→(F) と演奏した方がグルーブを感じやすいと思います。 上記の括弧内の音は音を出すことより、 リズムを意識して演奏します。 音が出なくても問題はありません。 アップテンポの演奏では、 どうしても8分音符がイーブンになり易いので、 意識的にスウィング感を大きく出す場合はゴーストノートを導入します。 |
フィンガーピッキング といえば指でピッキングをすることですが、 今回私が説明するのは ピックを持った状態でのフィンガーピッキングです。 まず、ピックを持つ為に右手の親指と人差し指を使用します。 私はコードを弾く際、 ピック+中指+薬指+小指と全部使用します。 何故、このようにピッキングするか? それはピックのみだと、 どうしても音の出るタイミングに時間差が生じる為、 ピアノのように同じタイミングで弾けるように指を使います。 「だったら、ピックを使用しなければいいじゃない?」 確かに・・・しかし、 ピックを使用したサウンドも捨てがたいのです。 音にならないカチャカチャしたサウンドが! さて、練習方法です。 まずはピック+中指で和音を弾いていきましょう。 3度の和音がいいですね。 ド+ミ、レ+ファ、ミ+ソ・・・ 必ず、ピックのサウンドと指のサウンドが 同じ音量で出せるように訓練しましょう。 最初はとても動きにくいものです。 親指+人差し指と中指で2本の弦をつまむ感じなので 最初はピック→中指→ピック→中指と 交互にピッキングして徐々に同時に出来るようにします。 さて、ここまでの段階では2本の弦は隣合っています。 6度の音にチャレンジしてみましょう。 ド+ラ、レ+シ、ミ+ド・・・ 必然的に間に1本弦を挟む事になります。 これもまた難しいです。 やはり交互に弾く練習をした後同時に弾けるようにしましょう。 なれたら薬指も導入します。 中指+薬指の同時弾きは動かし易いので、 ピック→中、薬指→ピック→中、薬指の交互 で弾けるようにしましょう。 同様に小指も導入します。 小指が一番の問題なのです。 とにかく小指は動かない曲がらないと古い単車のよう。 しかし、単車同様に愛を持ってメンテナンスしていけば、 必ず動くようになります。 ピックを持ちながら4和音を同じタイミングで出す・・・ するとボサノバがピックを持った状態で弾けます。 脳のシナプスの数を増やし、 この電気信号が上手く伝わるまで訓練あるのみです。 最後に私のピック+指の最高峰のテクニックを伝授します。 まずこの状態でアルペジオが弾けるように訓練しましょう。 そして弾くタイミングを以下のようにずらします。 ★3拍子の場合ピック=4分音符、 中&薬指=1拍半、小指=2分音符 どうです?トリッキーでしょう? 名曲「いつか王子様が」のイントロを Fペダルで演奏する時に使用します。 小指のタイミングが最初の小節では 1&3拍目にくるのに2小節目では2拍目だけとなり、 かなり面白い。 ★4拍子の場合中&薬指が4分音符、 ピック=2拍3連、小指=2拍3連上の奇数拍 さぁ、ややこしくなってきました。(^ー^) つまり、中&薬指を先に4分音符で弾いた状態で ピックで2拍3連を弾きます。 やはり問題は小指・・・ 1回目の2拍3連で1拍目と3拍目で、 2回目の2拍3連の2拍目でピッキング・・・これで1小節です。 どうでしょう?このリズムの迷宮に迷い込んでしまった気分は? 指が思うように動かないことと、 リズムがなかなか安定しない事は 当然のことですのでゆっくり練習してみてください。 |
飛行機のシートのような今回の題は エコノミーとオルタネイト つまりピッキングのことです。 エコノミーとは・・・ 文字通りダウンピッキングとアップピッキングを 自由に選択してピッキングすることです。 オルタネイトとは・・・ エコノミーとは逆に ダウンピッキングとアップピッキングを交互に 規則的にピッキングすることです。 どちらがいいかと言えば、 それぞれに良さがありますが・・ 私は初心者には必ずオルタネイト・ピッキングを勧めています。 というのも、オルタネイト・ピッキングは リズムが安定しやすいというメリットを持っています。 逆にエコノミーは弦を移動するのが容易だということです。 この2つのうち、 ギターを始めたばかり人にとってどちらが大切かと考えたところ リズム(オルタネイト)をとった訳です。 しかし、ジャズまたは他のジャンルにおいても スウィ−プと呼ばれる3本以上の弦を箒で掃くように演奏する方法 が使用されます。 オルタネイトで慣れてしまうと スウィ−プのリズムがなかなか安定しません。 私は、オルタネイトを基本に演奏出来るようにした後、 スウィープのリズム感を安定させました。 現在まで、仕事で右手が追いつかなかったことはとりあえずありません。 |
ルートムーブメント は他にも存在しますのでNo.1を含めて簡単に見ていきましょう。 ★まず半音によるルートムーブメントは 12音1種類〜クロマチックスケールは1種類〜 C→C#→D→D#→E→F→F#→G→ G#→A→A#→B→(C) ★全音によるルートムーブメントは 6音2種類〜ホールトーンスケールは2種類〜 C→D→E→F#→G#→A#→(C) C#→D#→F→G→A→B→(C#) ★短3度によるルートムーブメントは 4音3種類〜ディミニッシュスケールは3種類〜 C→E♭→G♭→A→(C) C#→E→G→B♭→(C#) D→F→A♭→B→(D) ★長3度によるルートムーブメントは 3音4種類〜オーグメントスケールは4種類〜 C→E→A♭→(C)、C#→F→A→(C#) D→F#→B♭→(D)、E♭→G→B→(E♭) ★完全4度によるルートムーブメントは 12音1種類〜サイクル・オブ・フィフス C→F→B♭→E♭→A♭→D♭→G♭ →B→E→A→D→G→(C) ★増4度によるルートムーブメントは 2音6種類 C→G♭→(C)、C#→G→(C#)、D→A♭→(D) E♭→A→(E♭)、E→B♭→(E)、F→B→(F) 12音にはこのようなサイクルがあり、 このアイデアを色々活用することが出来ます。 ディジー・ガレスピーは短3度のムーブメントを研究し、 色々な演奏パターンを作りだしました。 ジョンコルトレーンは長3度のムーブメントを使用し GIANT STEPSという名曲を作りだし、 更にはスタンダードにまでこのサイクルを応用し、 長3度によりムーブメントは現在 コルトレーン・チェンジと呼ばれています。 また、私は単なるスケール練習をするにでも このサイクルを利用し、頭の中でサイクルを考えながら スケールをチェンジしていく練習もしました。 「よし、今日はメジャースケールを 短3度のサイクルで練習しよう!」 なんて具合に。 すると頭では CM7→E♭M7→G♭M7→AM7 というコード進行を鳴らせています。 次はC#からスタートさせて、次はD〜といった具合です。 さて、何故増4度より広い音程がないのでしょうか? それは転回形が同じになるからです。 完全5度=完全4度、短6度=長3度、 長6度=短3度、短7度=長2度、長7度=短2度 これらは上記の矢印を逆に進むことで 簡単に変化させることが出来ます。 |
今回のお題は少し難しいので2回に分けて書きます。 その名もルートムーブメント・サイクル 調性された音楽では音は 12音:C、C#、D、D#、E、 F、F#、G、G#、A、A#、B そして再びCに戻ります。 つまり、半音で音が進行すれば、 Cから上(もしくは下)のCまで12音で頭に戻ってくる円を 描くことが出来ます。 ここで何故ルートムーブメントと私が呼んでいるのかと言いますと、 コード進行として考えている為です。 さて、まず最初に一番代表的な CYCLE OF 5THから説明します。 コードのルート音が完全5度↓(完全4度↑)に移行する時、 そのコード進行は一番進行感がでます。 つまりDm7→F#m7と移行するより、 Dm7→G−7と動く方が進行感が出て安定しているということです。 上記ではマイナーコードで書きましたが、 どのコードにおいても言えることです。 E7→A7やD♭M7→G♭M7 CYCLE OF 5TH(サイクル・オブ・フィフス)とは 完全5度↓へどんどん進行した際に出来る円のことです。 C→F→B♭→E♭→A♭→D♭→G♭→ B→E→A→D→G→(C) と延々と続きます。 この5度(↓)進行または4度(↑)進行と呼ばれるサイクルが どれだけ重要かは、いずれ分かります。 (もう知ってるって?そんな人はNo.2へ) ジャズにおいて、 頻繁に出てくるこの進行に対処することが重要になってきます。 |
早いもので、このページを書きはじめてから30回目を迎えました。 皆様のお役にたっているのかどうか分かりませんが、 今後も頑張っていきたいと思います。 記念すべき30回目は練習って何? こんな漠然とした題で何を言いたいのかと言いますと・・・ 練習に復習を導入し過ぎるな!という事です。 もし貴方がより高いレベルへ一歩でも早く近付きたいと思うのであれば、 この事に気付くのは非常に重要なことです。 例えば、スケール練習にしてもいつまで同じ内容をするつもりか メドを立てずに行っている方がとても多いです。 また、アドリブの練習にしても、 同じフレーズのワンパターンをいつまで繰り返すのでしょうか? それは、私にとって練習の合間に行う気分転換のようなものです。 難しい・・出来ない・・と思うと私は燃えます 音楽を演奏していて本当に楽しいと思う瞬間は 閃きが私の心に舞い降りたとき!(観客の反応は除きます)です。 勿論、そのレベルに達するまで かなりの練習が必要になると思われますが、 私にとってはその為の練習も楽しいものとなっております。 閃きは自分の感性が音の中に自然に融合し、 次に来るサウンドを知らせてくれます。 そのサウンドを楽器で表現出来るようになる為にも、 楽器とのコミニュケーションを計る日々の鍛錬は 欠かすことが出来ません。 |
ギターの弦交換で気にすることは3点 1、ヘッドに弦を巻く回数 2、弦をよく伸ばす 3、オクターブ調整 1、ヘッドに弦を巻く回数 多少でもチューニングを安定させる為に私は巻きつける回数を決めている。 5、6弦=2回から3回巻きつける。 3、4弦=3回から4回巻きつける。 1、2弦=4回から5回巻きつける。 多少うまくいかない時もありますが、 出来るだけ上記の回数分ヘッドに巻きつけます。 ベストの状態は弦やギターによって違うかも知れませんが 一般的に見ても、このくらいが安定していると思います。 2、弦をよく伸ばす 昔、私は弦を両手で引っ張って伸ばしていましたが、 やはり弦は自然に伸びる方が長持ちするようです。 私は弦を張った状態で指板から遠ざけるように引っ張ったり、 (やりすぎはいけません、軽くですよ) チョーキングをしたりして、 ギターに張られた状態から伸ばすようにしています。 3、オクターブ調整 これは非常に大事です。オクターブ調整がずれていたら、 いくらチューニングしても合わない位置が出てきます。 何故このような調整が必要かといえばネックが微妙に変化するからです。 ギターは強いテンションで弦が張られており ネック部分がそのテンションに反発しようとします。 また湿度や温度により、木そのものが変化します。 丁度、中心位置で区切られるはずの 12フレットの位置が少しでも前後すると オクターブチューニングが狂います。 しっかりチューニング・メーターを使用すること 12フレットのハーモニックスを出して、 次に12フレットの実音を鳴らす。 音程が上下するのであればオクターブが狂っています。 一旦弦を緩め、ねじを調整してから張りなおし 再度同じように確認します。 また上記の3つ以外にも エボニーで出来ている指板には レモンオイルをしようして割れを防ぎますし ピックアップの調整も行います。 |
譜面を読む際、どのようにしてポジションを決定しているか? をご説明します ご存知の通りギターには同じ音が2つ以上ある場合が多いです。 ポジションが違うだけで随分と弾きにくくなる場合もあると思います。 ではまずギターという楽器(レギュラーチューニング)の 音域、配置を少し見てみましょう。 ★5弦A音より低い音はポジションの選択をする必要はない。 ★1弦G(15フレット)より高い音は ポジションの選択をする必要はない。(稀に2弦を使用する) ★譜面上と実際の音が1オクターブ違う (ギターは1オクターブ低い) ★2〜3弦間だけ3度の音程他の 1〜2、3〜4、4〜5、5〜6弦間は4度の音程で離れている。 といった具合である。 譜面を見た時、そのフレーズが途切れもなく上昇、 または下降しているのであれば、 上昇ならポジションをどんどん上げ、 下降ならポジションも下がっていくようにする 実際の音は変わりませんが、 音を表現するというのは このような演奏方法を選択していくことにあるような気がします。 ひとまとまりの音符の中で(次のひとまとまりを視野に入れた状態)で 一番高い音を見つけ出し、その音が弾けるポジションで演奏する 5弦Aより低い音はポジションが限られているので、 A以下が入った段階でポジションは 1〜4フレット辺りに指を置くこととなる ポジションを下げる時は人差し指で下げる機会が多く、 上げる時は薬指&小指で上げることが多い。 |
私が初めてJIM HALLの生演奏を見たとき、 その左手のスムーズな流れに衝撃を受けました。 同じギタリストですから、 向かいあっていても大抵の指の流れは分かります。 しかしJIMの左手は無駄な動きがほとんどない状態で、 私は間近で見ていたにも関わらず JIMがどの音を押さえているのか分かりませんでした。 私の言う無駄な動きがない というのは分かり易く言えば、 指がフレットから、あまり離れていないということです。 それ以来私は無駄な動きを極力減らすようにトレーニングをしてきました。 このようなことに意識しました。 ☆必要がなければ、押さえている指以外は浮かさず、 弦に少し触れている状態に近づける。 ☆1本弦上で指を押さえる際、 中指で押さえている時は人差し指は押さえたままにする。 ☆同じように薬指を押さえている時は、 人差し指&中指を押さえたままにする。 ☆最後はお分かりですよね、 小指を押さえている時は 人差し指&中指&薬指を押さえたままにする。 と言ったものです。 ジャズのフレーズは弦移動が多くて 全てをこの状態で演奏するのは不可能です。 しかし、指を押さえたら→押さえた状態で残す(適度に)。 指を広げた状態で残す(適度にですよ〜!) このようにして練習していました。 コードは指がコ−ドフォームを覚えて、 すぐに押さえられるまでひたすら演奏、演奏でした。 4弦からA+E+F+Cといった 4本指がこんがらがるようなフォームも 繰り返し繰り返し演奏することで、 すぐ押さえられるようになります。 しかし! 世の中は本当に広い、 パッと見で無駄な動きが多くても 素晴らしい演奏をする人達がいるんですよ。 パット・メセニー!パット・マルティーノ! 冗談ではありません。ホントです。 彼等はきっと私達の想像を越える練習を積み重ねてきたのだと思います。 頑張るぞ〜! |
ギタリストは本当に譜面の弱い方が多い いきなりとても失礼な事を言ってしまいましたが、私はそう思います。 きっとギターを演奏する方はある時期に音楽に目覚め、 今まで読む機会の少なかった五線譜に挑まなければならない時期に TABに頼り過ぎてしまったからだと私は思います。 読譜力をつけることは 本当に地道な作業を続けていくしかありません。 私も譜面はあまり強い方ではありませんが、 どのように訓練していったか?が今回のお題です。 1、調号のない(キーがCかAm)の譜面を用意する 2、ギターを弾かずに譜面を1度読む 3、自分がしっかりとしたリズムで弾けるテンポから、 メトロノームに合わせて練習する。 ※この時、間違えても止まらないように! どんどん先を読む。次回は間違えないように。 4、常に先の1音を読み、次第に先の2音を ・・先の3音を読むようにする。 5、この頃になると、 既に指もしくは頭が覚えてしまっているので、 しっかり弾ける限界のテンポまで持っていく。 6、そして新しい譜面へ (次第に調号の多い譜面へ)と移りますが、 絶対に譜面を覚えようとしない事が重要です。 自然に覚えてしまう場合は仕方ありません。 また、譜面を読むトレーニングは譜面を書くことでも養われます。 沢山コピーをして譜面に書いたり、 存在する譜面をノートに書き写すだけでも効果はあります。 (↑これつまらない) いつでも心にとめておいて欲しいのは 常に先を読む という事です。 |