やって参りました。UーXです。 もっともジャズらしい進行とも言えるでしょう。 ジャズを演奏出来るようになるためには UーXを全てのキーで自由に演奏できなければなりません。 私自身、沢山演奏しましたし、 今でも好きな進行なので 新しいアイデアなどは UーX上で試すことが非常に多いです。 さて、ではUーXって一体なんなの? というとこから始めましょう。 もっとも分かり易いのは キーの2番目と5番目のコードってこと。 それで納得する人もいれば 「だから?」と言いたくなる人もいるでしょうが・・・。 考え方は2つあります。 @SD→D→T 上記進行はドミナント・ケイデンスと呼びますが、 それが発展したものと考える。 まずSDや→D→T(F→G→C)というのは 曲を終わらせようとする力を凄く持っています。 これがドミナント・ケイデンス。 で、このSDを代理和音Uー7で弾くことにより ROOTの流れが4度進行という更に強力な流れを持つ為。 SD代理→D→T(D−7→G7→CM7) というコード進行がよく使われる。 AX7上の和音を分割 X7をルートから3度重ねしていくと・・・ X7(G7)・・・ G,B,D、F、A、C、E・・・ どうでしょう G7の3番目のDの音をROOTとするとD−7が出来ます。 よって、これを分割したものがD−7→G7 ・・・つまりUーXだと。。。 まぁ、とにかく〇ー7から4度上に進行して 次のコードが〇7ならUーXに間違いありません。 |
コード進行ネタが続いているので、 思いっきり典型的なものをご紹介。 お店のセッション、知り合いとのセッション などなど必ず1回はやる進行、それが リズムチェンジです。 循環モノとも呼ばれます。 最近はリズムチェンジと呼ぶ事が多いですね。 循環とは循環進行のことで、 TーYーUーXという進行のことですが、 曲をやる際に循環といわれたら、 TーYーUーXではなくI got Rythemのコード進行ということです。 このコード進行は本当によく使われますし、 バップ的な技術を練習するのにピッタリです。 また、この循環には沢山のバリエーションが存在します。 因みにVーYーUーXは循環のバリエーション。 UーXーTーYは逆循環と呼ばれています。 |
コード進行の話をもう1つ。 コルトレーンマトリックスをご紹介します。 コルトレーンチェンジとも言います。 このコード進行の特徴はキーが長3度下に変化し続ける点です。 そして、それは3つのキーを経過すると元に戻ってきます。 C〜A♭〜E・・・・ この3つのキーを経過する。 C〜E♭7〜A♭〜B7〜E〜G7〜C ・・・・ドミナントモーションを作り流れをスムーズにさせる。 コルトレーンマトリックスはこの状態です。 更にはコルトレーンはUー7から始まるチェンジも作りました。 D−7〜E♭7〜A♭〜B7〜E〜G7〜C ・・・・これによりUーX部分への導入が可能になります。 また細かいバラッドでは〇7コードを更にUーX化して 複雑なコード進行を作りだすことが可能です。 C〜B♭m7〜E♭7〜A♭〜F#m7〜B7〜E〜Dm7〜G7〜C ソロの練習にはもってこいですね。 このチェンジは4つのサークルが存在します。 このハードな進行で自在にソロが取れるように練習すると 非常に勉強になりますのでやってみてはいかがでしょう。 では最後にその4つのサークルを書いておきます。 それぞれにドミナントモーションを入れたり、 Uー7から始めたり、UーX化してしまいましょう。 C・A♭・E D♭・A・F D・A#・F# E♭・B・G |
今回はパーカーチェンジ と呼ばれるコード進行の話。 これはもう名前の通り、 チャーリーパーカーが(考えたのか定かではないが) 沢山録音したお得意のコード進行だ。 ディグリーで書くとこうなります。 TM7〜ZΦ7〜V7〜Yー7〜U7〜Xー7〜T7〜W コンファメイションや、There will never be another you がこのコード進行にあたります。 非常によくあるコード進行なので是非覚えて練習しちゃいましょう。 またブルースの最初の4小節にいれてしまうのも一つの手法ですね。 |F7|B♭7|F7|F7| ↓↓↓ |FM7|EΦ7・A7|D−7・G7|C−7・F7| ドミナントモーションが続くこのコード進行は ソロを取っていて楽しいですね。 |
さて、長く続いたDiminishも最後となりました。 最後はTensionについて。 まず、Diminish和音の上に音階を作る場合は 全音上のDiminish和音を積み、これがDiminish scaleとなります。 C・D・E♭・F・G♭・A♭・A・B このうち、Diminishのテンションとして効果があるのは 9th(D)とM7(B)です。 M7がテンションだなんて、 なんかパッと聴いた感じで違和感がありますよね。 他のテンション(11th、♭13th)を使用するには ちょっとした工夫が必要なようです。 Diminishの音階から派生するコードは勿論Diminish和音ですが、 他には代理和音でも書いた通り 〇7(♭9)と〇M7sus4(9、♭13)があります。 工夫とは、上記コードの内声音を一部変換させたり、 またはオンベースで使用する方法です。 これをギターで考えるとまだまだ知らない形がありそうですね。 また、これ以外にもDiminish内の音程の可能性など 調べてみると良いかと思います。 |
もっともっといってみましょう。 Diminish使用法。 今回はAux Diminish (オグジュアリーディミニッシュ・補助和音的使用法)です。 これは伴奏している時によく使用するのですが、 同ROOTでコードを 一瞬だけDiminishに置き換えてまた戻す方法。 C7〜Cdim〜C7〜FM7〜 勿論〇7コードではなくても問題はありませんが、 ようはどう聴こえるか?の問題。 〇7コードが一番自然に聴こえます。 C7→C、E、G、B♭ Cdim→C、E♭、G♭、A どうでしょう? ROOT以外の音を半音下げて戻す!これだけです。 コードサウンドを常に新鮮に聴かせる為に、 ほんの一瞬、補助する方法です。 |
まだまだいきます!Diminishの使用方法! 今回は(トニック・ディミニッシュ)です。 メジャーキーでやる場合がほとんどですが、 TM7をTdimに置き換えましょう。 なんとも素敵な雰囲気が出てきます。 私はシングルノートのソロを取る時に 頻繁にこの手法も用いて解決を遅らせています。 Stella By Starlightという今日の冒頭部分がそれにあたります。 キーはB♭です。 〜EΦ7〜A7〜C−7〜F7〜 どこにもdiminishが出てきません。ではこう考えましょう。 〜B♭dim〜C−7〜F7〜 ↓↓↓↓ 〜A7〜C〜7〜F7〜 diminishコードは全ての音の半音下の〇7♭9に置き換え可能でしたね。 ↓↓↓↓ 〜EΦ7〜A7〜C−7〜F7〜 そして〇7コードはいつでもUーV化することができます。 つまりTonicがTDになり、 代理コードに変化し更にはUーV化してしまったんです。 そんなステラ〜ですが、 トニックコードに落ち着くことがほとんどありません。 なのでサビの一番最後のB♭も トニックディミニッシュで代理してあげましょう。 G7・G7・C−7・C−7・A♭7・A♭7・B♭dim・B♭ そうした方がこの曲に合う気がします。 |
さて、まだまだDiminishの使用方法は続きます。 今回はChanging Diminish(転過和音)としての Diminish Chordの使用方法です。 これはそんなに難しくはありません。 PDが間に挟むdiminishだったのに対し、 後半のdim〜any Chordという流れだけにしたもの。 Passing Diminish=CM7〜C#dim〜D−7〜D#dim〜E−7 Changing Diminish=CM7〜D#dim〜E−7 通常は上記のように 半音下からアプローチするのが基本ですが、 時には下降したり同ROOTで変化させる場合もあります。 下降・・・GM7〜E♭dim〜D−7〜G7〜C〜 同ROOT・・・CM7〜A−7〜Ddim・D−7〜G7 |
さて、今回はDiminish Chordを代理和音で使用してみましょう。 ディミニッシュには三全音(増4度)が入っているため、 〇7コードに変換させることができます。 また、ディミニッシュが便利な点は 全ての音の半音下の〇7(♭9)と考えて弾くことが出来ること。 つまり、Cdim7というコードは B7(♭9)、D7(♭9)、F7(♭9)、A♭7(♭9)で 弾く事ができます。 このように、同型で移動出来る和音というのは ギタリストにとっては非常に使い勝手が良いので是非覚えましょう。 さて、では今度は逆に 前回のPD(パッシングディミニッシュ)を 別のコードで考えてみよう。 〜CM7〜C#dim〜D−7〜D#dim〜E−7〜 〜CM7〜A7〜D−7〜B7〜E−7 ディミニッシュの入った複雑な進行も、 次のコードへドミナントモーション(5度進行する) と考えればそこまで難しくはありません。 しかし下行PDについては5度進行できないので、 U7を選択することが多い。 E−7〜E♭dim〜D−7 E−7〜F7〜D−7 |
Diminish=減少している・・・ これだけでは意味が分りませんが Dimishというコードは非常に利用価値が高いコードです。 また、その不協和さはNo.1です。 Diminishコードについて簡単に説明します。 Root+m3+m5+M6という 全ての音同士がこのいずれかの音程になります。 Ex)Cdim=C+E♭+G♭+A C−E♭、E♭ーG♭、G♭ーA、A−C・・・m3。 C−G♭、E♭ーA、G♭ーC、A−E♭・・・m5 C−A、E♭ーC、G♭ーE♭、A−G♭・・・M6 このように 全ての音同士の音間はm3、m5、M6のどれかになるコードであり、 Cdim=E♭dim=G♭dim=Adim となります。 1つ覚えれば4つ覚えたことと同じ、素晴らしいですね。 このDiminishの使用方法は 本当に沢山ありますので1つずつご紹介していくこととします。 まずは一番よく使用される パッシング・ディミニッシュ(P.D.)という方法。 つまり経過的にdimコードを入れていく手法である。 ダイアトニックコードにdimを入れた例が下です。 IM7−#T7dimーUm7−#U7dimーVm7 −WM7−#W7dimーX7−#X7dimーYm7 ディミニッシュコードが半音上に上がるとき、 半音の反行ラインが生まれ、 そこに解決感が生まれます。(〇m7♭5を除く) Ex)BdimーCM7・・・・B音は半音上がりCへ解決、 F音は半音下がりEへ解決。 BdimーCm7・・・・D音は半音上がりE♭へ解決、 A♭音は半音下がりGへ解決。 この短くそして強い進行感を作りだすことにより 流れをスムーズに出来ます。 次回から更に発展したDiminishのお話に入りたいと思います。 |
意味不明? 正式には心にメトロノームを作れ! 頭にギターのネックを描け!ということ。 メトロノームを作れ! というのはリズムトレーニングでは よく言われることだと思います。 実際にメトロノームを使用して、 裏を感じるなどしてしっかりとリズムキープをしましょう。 問題は頭にネックを描いていない方がかなり多いこと。 指板をしっかり見ているのに、 次に鳴る音がどんな音なのか予測すら出来ない人達です。 時には高いのか低いのかも理解されていない方がいらっしゃいます。 @心を静かにして目を閉じてギターの音を聴いてみましょう。 A音を高い方へ、また低い方へ意識して動かしてみましょう。 ギターの指板上でどう動いたらそうなるのかを知ることです。 Bなるべく自分の次に出したい音へ指を動かしましょう。 これだけでも十分に ギターと自分の心を繋げることが出来ると思います。 頭にネックを描けるとギターを持っていない時でも なんとなく音を鳴らせることが出来るようになりますし。 自分が弾きたいと思うフレーズを予測することが出来るようになります。 私自身にも常に言い聞かせていることですが、 絶対音感を持てなくても、 しっかりと訓練された相対音感を持つことが大事です。 |
今回は試奏について・・・。 言うまでもなく楽器屋さんでのお話です。 一体試奏で何を知りたいのかしっかり考えるべきです。 ギターを渡された瞬間「キュイ〜〜ん」とチョーキング・・・・?? ギターを渡された瞬間「ピロピロピロピロ」と凄い音群・・・・?? まずは楽器の鳴りやサウンドの特徴を知ることが 大事なのではないでしょうか? 和音を鳴らした時のバランスとか、 高音域のヌケやボディの振動、 ボリューム・レベルによるサウンドの違いなど もし貴方がギターを弾くだけで精一杯な状態ならば、 パラパラと弾いてもサウンドが分るはずはありません。 そのギター独自のものを捉えてから 自分の弾くフレーズがどんな風に聴こえるか試すと良いと思います。 実はレッスンでもこの点を見ると非常に面白いんです。 ギターをセットして生徒さんが何を弾くかを聴くことで、 その日の生徒さんの自信の程がうかがえますし。 底力がどの程度上がったのかが分ります。 たとえ雑談をしていても、 私にとっては既にレッスンが始まっています。 またライブを見ていて面白いのは あまり上手ではない方ほど曲が始まる前に無駄な音が多いんです。 これから曲が始まるのに 何でそんなに弾くの?ってくらい(笑) また初心者になるほど心とは裏腹に 大きなサウンドになっていってしまうんです。 まぁ一概には言えませんけどね。だいたいは当てはまります。 すこし意識してみてはいかがでしょうか? |
ギターという楽器はスケールだけでなく 和音まで平行移動できてしまう素敵な楽器です。 そのため、和音を半音でスライドさせるという手法は ギタリストにとって必須です。 平行移動の種類には @スケールを基にしている場合 Aコード進行を基にしている場合 B装飾的な場合があります。 Bは上記のような半音のスライドから 4フレットぐらいの平行移動までを含みます。 4フレットも同コードをスライドさせることは ほとんどありませんが、結構かっこいいんですよ! @は一定の規則性を持った音階の場合です。 ディミニッシュ・コードは3フレット幅(短3度)で移動出来ます。 ホールトーン・コードは2フレット幅(長2度)で移動出来ます。 ホールトーン・コードとは そう考えられることはあまりありませんが、 コード自体には9、#11、#5(5thは不可) といったテンションが入ります。 C7(9th)omit5th(5弦3F、4弦2F、3弦3F、2弦3F) のようなよく知られたコードも平行移動が可能です。 オーグメント・コードも同様に考えてみて下さい。 Aコード進行を基にしている場合 私はこれが非常に大切だと考えております。 1つのコードを押さえられたとしたら、 あなたは複数のコードを押さえられるようになったということです。 Dー7♭5というコードを例にしてみましょう。 5弦5F、4弦6F、3弦5F、2弦6F ・・・いたってシンプルなこのコードをどう捉えてますか? 私はこの押さえ方で最低4つの和音が見えております。 まずD−7♭5、そして2つの7thコードB♭7(9th)と 裏のE7(♭9,#5)、最後にF−6。 〇−7♭、〇7(♭9)、〇ーがあるということは マイナーのUーXーTが同じ形で移動するだけで 弾けてしまうということです。 UーXーTやTーYーUーXといった進行で 可能性を探ってみてはいかがでしょうか? |
〇7thコード上にY度上のトライアドを使用する。 私はこの技法をPETER BERNSTEINから学びました。 C7を例にすると、C7上でA△を弾くということ。 すると、どうなるのかを考えてみましょう。 A△/C7=Root+3rd+5th+♭7th上に 13th+♭9th+3rdというトライアドが入ってきます。 「だから?」 ♭9thと13thが共存するということは コンビネーション・ディミニッシュ(通称コンディミ)を 想定しなければ弾けないんです。 コンディミの説明はまた別の機会を設けますが、 コンディミ自体を弾くのは非常に難しいです。 人工的に作られた音階だけに(半音、全音を繰り返し) 歌わせるのが大変という意味で捉えてください。 しかし、Y△を弾くだけでコンディミの特徴を出すことが出来ます。 メカニカルさがコンディミらしいと思う方には 考えつかないかも知れませんが。 少ない音で表現することが出来ます。 重要なのは奇妙な演奏をすることではなく、 自分の中に難しい音をいかに自然に取り込むか! 普通に聴いているとなんてことないけれど、 実は凄く難しいことをやっている。 これは私の目指す方向でもあります。 優秀だと言われている若手ギタリストの大半が この手法を取り入れていることにもその重要性が感じられます。 Y△をいつどの7thコード上でも演奏出来るよう、 練習しましょう。 |
ギターは「小さなオーケストラ」 と呼ばれるほどよく出来た楽器だと思いますが、 デッドポジションという場所はあると思います。 勿論楽器にもよりますけどね。 例えば、単音で弾く場合。 1弦の1fは線が細すぎて使い物にならない。 6弦15f以上はどうもヌケが悪い。 上記のポジションの音へ行くときは 私は無理をしてでも別のポジションへ移動させ弾いています。 そして自らデッドポジションにしてしまっている事も非常に多いです。 和音で言えば、5弦ルートと6弦ルートの間にある和音。 音階の見えないポジション。 音すら分からない場所。 ギターを演奏する上で自分の楽器のどこでどんな音が出るかを しっかり見ることも必要だと思います。 私は楽器とは別に、音階や和音・理論・練習等に関しては 「使えない」と思いたくありません。 それは使えない自分が悪いと思っております。 「Cメジャースケールは単調で面白みに欠ける」という方が どの程度メジャースケールの可能性を探求したか? あらゆるインターバルを調べ、沢山のリズムで演奏をする。 時には違ったコードの上で演奏したりする可能性まで 研究したとはとても思えません。 音楽を勉強&学習していて 面白いなぁと思う部分にはそんな事も含まれると思います。 |
5弦ルートのコードフォームに 6弦ルートのコードフォーム・・・・ 第107回:転回和音で少し書きましたが ルートが一番低い位置になくても良いということを もっと掘り下げてみてください。 和音を鳴らす時に考えている事。 それはフォームを考えているのではありません。 a)トップノートがどの音に鳴っているか? b)ベースは何度の音か? c)内声に2度音程があるか? d)それぞれの音の構成はどんな音程になっているか? 言葉で書くと非常に難しいですが、 こんな具合ではないでしょうか。 決まった和音フォームから脱却する為に まず4弦ルートのコードフォーム。 次いで3弦ルート、2弦ルートを書き出して見て下さい。 (1弦ルートは6弦とほぼ同じ) きっと今までと違った未知のコードフォームが見つかることでしょう。 |
初心者の頃、 自分に合うピックを探しだすのに非常に苦労しました。 ピックにはティア・ドロップ型と おにぎり型と特殊系があります。 一概には言えませんが私がレッスンを受講している方々を見ていると、 フォークの方がよく使うのは、おにぎり型ですね。 ストロークとか非常にやりやすいです。 比較的柔らかい方がしっとりしたサウンドが出せますが ペンペンした三味線的なサウンドになりやすいですよね。 適度な厚さがある方がよいと思います。 ロックの方は何故か先が尖がっているティアドロップ型ピックを 使っている方が多い傾向にあります。 尖っていると弦に当たっている時間(コンマ何秒の話ですが) が短くてシャープになりますね。 またロックの方でペラペラなピックを使用している人を あまり見たことがありません。 ジャズの方は意外と厚くて小さいピック を使用している方が多いようです。 ジムダンロップのJAZZシリーズを私は長い間使っていました。 とても太い音が出る気がしてよかったのですが、 私のような丸めのサウンドでは 意外とペラペラのピックの方が太くて良い音がするんです。 それに気付いてからは若干薄いおにぎり型を買ってきて、 少しニッパーでカットして形を調節しております。 ピックを決める重要なポイントはなんと言っても 「継続して手に入れることが出来るもの」です。 ピック次第で音も演奏方法も変わってきます。 去年まで売ってたのに今はない! ・・・なんてことがあったら最悪です。 そんな私はYAMAHA 0.30 のおにぎり型 (自主カット加工) を愛用しております。 |
私は長い間エド・ビッカート(詳細は私のHPにて) の和音に魅了されてきました。 彼のサウンドの謎を少しでも紐解きたいと思っています。 エドの伴奏のサウンドは オルゴールサウンド と呼ばれているらしいのですが、 あの演奏を聴いたらうなづけますね。 自力でコピーしていくのが自身の為に一番ですが、 ここではオルゴールサウンドになるヒントを1点だけご紹介します。 倍音を膨らませること これが、どのようにして得られるか ご自身で検討してみてはいかがでしょうか? 倍音こそがED BICKERTサウンド、 オルゴールサウンドの特徴です。 ジョージラッセル著のリディアンクロマチックコンセプトが 参考になるかも知れません。 |
今回のテーマは和音について。 転回和音をいかに上手く使用するか? ということ。 転回和音ってそもそも何か? 譜面上でお団子状に積まれた和音を 1オクターブ上げたり下げたりすることです。 転回和音を考える時、私はまずベースの動きを考えます。 コードは必ずしも ベースがROOTでなければいけないわけではありません。 3度ベースや5度ベースはよくあります。 また、ベーシストが居るときは いつも以上に自由にコードを選択可能です。 レッスンをしていると ベースにROOTが来るコードは沢山知っているのに、 ベースが他の音のコードは全くしらない方が多くいらっしゃいます。 一人でも演奏可能なギターらしい問題点ですね。 テンションが一番低い音になるときも結構あるものですよ。 |
サブドミナント・マイナー (通称サブドミ・マイナー)・・・・Wm7 ジャズを学び始めた頃、この和音の機能が大好きでした。 マイナー・キーではダイアトニック内にある機能ですが、 この和音がメジャーキーに出てくることが ジャズには頻繁にあります。 私にはどこかダイアトニックの底抜けの明るさとは離れた 深いサウンドに聴こえたものでした。 分析をするのであれば単純に短調からの借用和音と考えるでしょう。 サブドミナントマイナーの進行として ・・・Wー7〜♭Z7 という進行が多くあります。 最も重要なのは♭Y度の音を必ず弾くことです。 Y音ではなく、かならず♭Y音! これがサブドミナント・マイナーの条件です。 機能を見ると、Wー7の代理として使用可能なのは ♭Z7・♭UM7・♭YM7・UΦ7 などが一般的なようです。 とにかくサブドミマイナーになったら 「来た来た〜〜!!」と弾きまくった思い出があります。 |
セルとはユニット・モチーフなどとも呼ばれ、 複数の音で作られた音型です。 セルを移動することにより非常に流れのあるソロが出来上がります。 またセルを利用して緊張感を高めることができます。 このあたりは以前 「師の恩恵に授かろう」の時にお話した内容とほぼ同じです。 また、このようなアプローチは佐藤允彦さんの演奏を聴くと 非常に勉強になります。 セルと同様に非常に面白い音型は 12音技法と呼ばれる手法です。 12音それぞれを1回だけ使用してメロディを作ります。 その後、その音型を逆行させたり平行移動させたりすることにより 音楽の可能性が本当に奥深いことにあらためて気付かされます。 12音技法はコルトレーンの 「Miles Mode」などジャズにおいても少しだけ研究されました。 私はある音階で自由に弾けないと感じた時、 極端にテンポを落として練習します。 まだ演奏したことのない、 カッコ良い音の繋がりを常に心に鳴らせるようにする為に 強く意識して音を出す必要があるからです。 |
最近、やたらと聞かれる「ギター侍」について・・・。 ワンポイントでも何でもありゃしない・・・。 まぁ、特に興味もないけれど 「どう弾くの?」と聞かれて答えられないのもなんなので、 一応TVでもう一度見ることに。 Am7とCの繰り返しと取るべきか、 ただのベースの移動と取るべきか? 私としては後者を取りたい。 8分音符でこんな感じです。 Am7・Am7・Am7/G・Am7〜 これが繰り返される感じ・・・。 つまりはAm7を押さえた状態で 6弦3フレットへ薬指を付けたり、離したり・・・。 彼の芸風についてココで述べるのもおかしいし、 好きな人が笑えばいいと思う。 お笑いのプロを目指さない者が、 いちいち自分勝手な評価をするのも頭が悪い。 ギターをやりたいと思う人が少しでも増えたら、 また十二分にあるギターの認知度が更に上がるのであれば 嬉しいことではないでしょうか。 残念ながら最後の切腹を見る前に TVを消してしまいました。 あとはご自身でお調べください。 |
リーディングトーンとは、 一般的な理論書では導音とも呼ばれ キーセンターの音へと導く7番目の音のことを言います。 Key=CであればB音ですね。 キーセンターの音に限らず コードトーンである3度や5度の音へ どのように導くことが出来るのか? その可能性を掘り下げることは無意味ではありません。 例えばCM7 3度へ導く D→E、F→E、C→D→E、 G→F→E、C→A→G→E、C→D→D#→E 5度へ導く A→G、F→F#→G、 C→E→G、A→F#→G、B→C→G、E→C→F#→G このようにどのように動いたらどう聴こえるか? を知ることは即興演奏を行う上で非常に有効ですし、 自分のスタイルを確立するのに、 まずはこの辺りから好みを採用していくと良いと思います。 |
トライトーン解決は 一体どのような場所で起こるのでしょうか? それはDOMINANT MOTION(ドミナントモーション) と呼ばれる場所(コード進行)で起こります。 ドミナントモーションとはX7がTコードへ進行することです。 実際に見てみましょう。 G7(X7)のF+BというトライトーンがCへ移行するとき Fが半音下へ、Bが半音上へ→E+Cへと移行すると 強い解決感(終止感)がでます。 今、実際にギターを弾いてくれた貴方! 私はそんな人が好きです^^ しかし、これだけではまだ!!! ドミナントモーションとは言えません。 もう1点、MOTION OF 5TH というコード・ルートの動きが必要になります。 単音での進行、特に低音域で 非常に力強い進行感がでてくる進行のことで、 ルートはP4度↑(P5度↓)へ進むことです。 このトライトーン解決と、 Motion Of 5thが同時に起こることが Dominant Motion成立の条件となっています。 |
100回を越えても頑張って書いていきます、 ワンポイント第101回。 今回は解決についてです。 非常に重要です。 まず解決とは、 不協和な和音(音)から協和する和音(音)へ 移行することです。 不安定な(不協和な)コードは安定した(協和している)コードへ行きたいという性質を持っています。 本来は私達の耳が安定した音へと移動したいと 思っているのでしょうが・・・。 安定した和音や音へ辿りつくと、 終止感が得られます。 これを解決といいます。 最も強い終止感を出せる解決が 「トライトーン解決」と呼ばれる解決です。 トライトーン(TRITONE)とは全音3つ分のことで aug4(dim5)の音程のことです。 このトライトーンは不安定な振動数比を持つ音程で、 安定した振動数比へと移行したがる性質を持っています。 この音程の両方がそれぞれ反対の方向へと 2度で広がることにより解決は起こります。 これがトライトーン解決です。 ※しかし人の耳って微妙なもので、 不協和も聴き続けるとそれが通常の安定したコードに位置付けられ 更なる不協和が聴こえてきそうです。 |