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果てしなく続くジャズ習得への道。練習時間が圧倒的に足りないと自覚しながらも、なんとか習得出来れば!と悩み励んでいる方のお力になれるよう、 練習をどのように進めるか!何を考えて演奏を組み立てるか?に重点を置いています。アイデア満載の音楽講座。1歩上の演奏を目指す方を応援します! |
■曲を覚えるメモ帳
これはレッスンをしていても生徒にしつこく言っているのですが、 曲のコード進行をしっかり頭に叩き込みましょう。 ポップスや長いギターソロアレンジは覚えられるのに! また、発表会の曲は覚えられるのに! ジャズのたった32小節(一般的なコード進行)のコード進行が覚えられないはずがない!と思います。 覚えようと思って練習していないのがすぐ分かります。 譜面を見ながら、そこそこのアドリブが取れるのはある程度のレベルになってからです。 色々考えて音を出さないといけないのに、次のコードが何なのか分からない状態では、 進歩も遅くなります。上達がスムーズな方ほど曲のコード進行とメロディを早く覚えているようです。 覚えるにあたって最初はとにかく見ないで弾けることを意識しましょう。 最初は4小節ずつ譜面を見ずにコードを弾きましょう。一度でも間違えたら、繰り返します。 私が初心者だった頃、スクールで貰ったテーマの譜面は全て自分で書きなおして覚えました。 リアルブックや綺麗に楽譜作成ソフトで書かれた譜面は特徴が無く、とても覚えにくかったからです。 そして覚えたものをMoleskine Music Notebookのような小さな譜面に書いていきます。 これをメモ帳と呼びます。セッションに行くと、よく目にすると思います。 年配のミュージシャンの多くがコレを持っているでしょう。
■常に1歩先を読む
様々なことを考えながら演奏をしています。 初心者が今どこを弾いているのか見失うのは、常に後手後手になってしまうからです。 常に次のコード(もっと先のコード)を考える癖をつけましょう。 Ex.1)初心者の頭の中 Ex.2)経験者の頭の中 前項で曲を覚えることの大切さを書きましたが、 譜面を見ながら弾いていると、初心者は後手後手になりやすいのです。 譜面見て、自分の指見て、また譜面見て・・・・それではスムーズに弾けませんよね。 ■修正したいロック癖
レッスンでの指導歴が長くなってきて、指導した延生徒数が500人を超えた頃、 レッスン生の大半が弾くフレーズがあることが分かってきました。 それらのフレーズの多くは手癖からきており、生徒本人はその音を出したい!という気持ちは全くなく、 むしろ、ただスケールをなぞっている時に現れるから興味深い。 ジャズを学んでいる生徒は、ロックから転向してくる方が圧倒的に多いのですが、 初期の段階で指摘するポイントは共通しています。 そんな指摘箇所を少しご紹介したいと思います。 ●ちりめんヴィブラート ロックあがりの方のヴィブラートは細かくて速い事が多いです。 テンポに対して、どの程度で揺らせているか?などは気にもしていないように見えます。 また弦をベンドするようにチョーキングをすると原音に対してピッチが高い方にしか揺れません。 しかし、クラシックタイプのような弦をヘッド側、ボディ側に向かって振る事によって、 ピッチは原音に対して、低い方、高い方、双方へ揺れます。 ●鋭いグリッサンドINと無駄なグリッサンドOUT 2フレットも3フレットも離れている場所からターゲット音に向かってグリッサンドすることが多いです。 物凄く鋭い音になります。 ジャズではむしろ逆。大きなグリッサンドはゆっくりと持っていくこと、 鋭いグリッサンドは1フレット上下からで十分です。 そして、フレーズが止まるとネック方向へグリッサンドされることが多いです。 たまになら良いのですが、毎回やると聴いている方は気になります。 実は初期のパットメセニーなんかも非常に多かったんですが、 ニュアンスが伴っていればOKです。 ●例えば、このようなフレーズ 左のように弾いているつもりが、 右のようにハンマリング・プリングがテンポに関係なく、とても速くなることが多いです。 ニュアンスが伴っていれば、このフレーズでも良いですのが、 例えば、少し違う音へ持っていくのも良いかと思います。 また8分音符で弾く時は1拍目の表から裏にかけてはレガートにしない方が良いと思いでしょう。
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